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みんなの支えを力に変えて「なんとかなるなる」。

竹森 龍馬さん(竹あかり工房 きぼう 代表)


 小学生の頃に感動した竹あかりが心に残っていて、高校1年生で、「きぼう」という名の工房を立ち上げました。不登校になったり、心が疲れて入院したりと、つらい時期もありましたが、自分の活動が同じような人の「きぼう」になればという思いを込めています。

初瀬街道沿いにある自宅を改装して工房をつくった。マルシェなどで活躍する「屋台」も手作りだ

 活動の一環で、大好きな地元の初瀬街道(はせかいどう)を盛り上げようと3年前から「新田竹あかり小路」を開催。僕が50歳、100歳になっても活気があふれるまちを目指していくことで、温かく見守ってきてくれた地域の皆さんに恩返ししたいという思いがあります。

初瀬街道沿いの常夜灯前に集まった地域の皆さんや家族の面々。「小さな頃から、近所の人たちに良くしてもらった思い出がいっぱい。地域に恩返しがしたい」と竹森さん

 今年は、道路を通行止めにして街道沿いに100本もの竹あかり。ダンスなどのパフォーマンスや、屋台を出店いただくなどして、なんと600人にお越しいただきました。警察への届出など準備も大変でしたが、クラウドファンディングでの支援、地域の皆さんや多くのボランティアさんの支えもあって、大成功!「街道に賑わいが戻ったみたい」と嬉しい言葉をたくさんいただきました。

普段はひっそりとしている初瀬街道沿いの賑わいを演出
地域内外から600人が街道沿いのイベントを楽しんだ
地域の人の協力で空き地をイベント会場に
シャボン玉などの催しに子どもたちも大喜び
キッチンカーなども大盛況
大小100本の竹あかりで街道を彩った
車両通行止めに必要な届け出も自身で行った

 工房に飾っているのは創作した四字熟語「新舞天力」。「新しいことに舞うように挑戦し、みんなから力を授かる」という意味です。最近は、工房の活動をSNSで見た人から、応援いただくことも増え、すごく励みになっています。これからも、多くの皆さんの支えを力に変えて、「なんとかなるなる。なばりです。」を身をもって表現していきたいですね。

自身で創作した四字熟語を工房内に飾っている
工房付近の竹林から竹を切り出す。自分の名前にちなんで「竹」を使って何かしたいと思っていたところ、「近所の人が所有地の竹を使っていいよ」と言ってくれたと話す
初瀬街道を通って自転車で竹を運び出す
大活躍の自転車
名張市のブランドロゴ「なんとかなるなる。なばりです。」の文字が浮かぶ竹あかり。
竹森さんは、ブランドロゴを創るワークショップにも参加。グッズは商品化もされている

PROFILE

たけもり・りょうま ● 通信制高校3年の17歳。高校1年生のころ、「竹あかり工房 きぼう」を創業。大好きな名張を盛り上げようと、イベントを主催したり、マルシェで竹あかりのワークショップを開いたり。市のブランドロゴワークショップにも参加

Instagram
https://www.instagram.com/kibou_mie_nabari_takeakari/