食物アレルギーがある子にも楽しい夏の思い出を!
8 大アレルゲン[小麦、そば、卵、乳、えび、かに、くるみ、落花生(ピーナッツ)] 不使用の夏祭り「ザ☆なつまつり」を、名張市立病院で8 月24 日に初開催!「食物アレルギーがある子も楽しめる夏祭りを」と、小児科医や管理栄養士などが何度も話し合いを重ねて準備をしてきました。
参加者は要申込で、事前に一人ひとりアレルギーのある食べ物を確認。今回除去するもの以外にアレルギーがある子には個別に用意するなど、参加者全員が安心して楽しめるようにしました。
市立病院の医師や管理栄養士、看護師のほか、ボランティアや市と連携協定を結んでいる「コープみえ」の人など、総勢40人がスタッフとして参加。夏祭りにやってくる子どもたちを笑顔で迎えました!
祭りでは、たこ焼きやフランクフルト、フライドポテト、ポップコーン、かき氷、ジュースなどを提供!もちろんすべてアレルギー対応のもの。輪投げや射的、ヨーヨー釣り、缶バッチづくりなどのお楽しみコーナーも!
「屋台で売っている物は何が入っているのか表示がないので、食べさせてあげられない。今日は安心して何でも食べさせてあげられるのでとても嬉しいです!」
「きょうだいにアレルギーがあって、アレルギーのない子も一緒に我慢させて辛い思いをさせるので、お祭りには行かなくなっていました。今日はきょうだい全員が何も気にせずに同じ物を食べられるので、とてもありがたいです。」
参加した子どもたちの親に話を聞くと、安全にお祭りを楽しめる嬉しさを教えてくれました。たこ焼きを初めて食べるという子も多く、「おいしい!」とみんな笑顔!
たくさんの子どもたちが、お祭りを楽しんでくれました!
みんなと同じ物を食べられた思い出を
食物アレルギーがある子は、「イベントに参加しても、自分だけが我慢する」という経験をしています。例えばお祭りの食べ物だと、たこ焼きは小麦や卵などのアレルゲンが含まれますし、8大アレルゲンが含まれていなさそうなフライドポテトにも加工する中で小麦が含まれることがあるんです。夏祭りで、「たこ焼きを自分だけ食べられなかった」という思い出じゃなくて、「自分も一緒に食べられた」という楽しい思い出を作りたいと企画しました。
「病気や障害があるから諦める」のではなく、「病気や障害があっても参加できた」ような経験を、子どもたちにはたくさんしてほしいと思っています。