本気でバスケを学べる環境を、地元・名張に
北森 郁哉さん ランポーレ三重 選手 兼 GM(ゼネラルマネージャー)
本気でバスケを学べる環境を、地元・名張に バスケのプロ選手になりたいと思い始めたのは中学生の頃。19歳で夢を叶えました。ただ、バスケは、現役選手としてプレーできる期間があまり長くはありません。また、バスケだけで食べていくのも厳しい世界です。そこで、地元にチームを作って運営していくことを決断。それが、ランポーレ三重でした。
チームの選手は自分よりも若い子たちばかり。住居や職場を探したり、生活の世話をしたりしながら、バスケに打ち込める環境を整えています。現在はセネガル出身の選手もいますが、みんな人生をかけてこちらに来ているので、できる限りのことはしてあげたいなと。このチームからバスケで成功する仲間を育てたいですし、いずれは、「Bリーグ」に出場するチームにすることが目標です。
これまで、選手・監督・コーチ・営業・経理を一人でこなし、多忙な毎日でしたが、今は、新たにチームを運営いただける事業所に巡り合えました。スポーツ事業は利益を出すことは難しいのですが、多くの地元スポンサーにも応援いただくことで、なんとかやっていけているのだと感謝しています。
名張は小学生対象の「ミニバス」が盛んな地域。卒業後もバスケがしたい子が本気で学べる場があればと、小中学生対象のバスケ教室を開いたり、ランポーレのユースチームで指導したり。バスケで名張を盛り上げていく循環を生み出していきたいですね。
Profile
きたもり・ふみや ● 赤目町出身。小学校からバスケを始め、19歳でプロデビュー。「Bリーグ」の東京サンレーヴスを皮切りに、奈良や鈴鹿のチームの選手を経て、ランポーレ三重を立ち上げる。現在、選手兼ゼネラルマネージャー(統括部長)として活躍中
広報なばり 2024年7月号掲載
https://www.city.nabari.lg.jp/s010/110/080/010/2024/0607/R6.7matome.pdf