伊賀米 おいしさのヒミツ
全国にお米の名産地がたくさんあるけど、伊賀地域のように、昼夜の温度差が大きい盆地特有の気候や、水持ちの良い土壌、山々からの清らかな水など、おいしいお米ができる条件がそろっているところは、そう多くないんです。
名張の小学生が給食でも食べてる「伊賀米」は、全国の食味ランキングでトップクラスの名張のお宝。噛めば噛むほど、甘みが増してきますよね。冷めてもおいしいので、絶品のおにぎりも作れそう!ふるさと納税の返礼品としても人気があるんですよ。
ここで問題です!
400万年前、伊賀に‶あるもの″があったことで、おいしいお米が作れるようになったんだって!何があった?
琵琶湖
富士山
ドローン
答えは、記事を最後まで読んでいただければわかるよ~
食味ランキング最高評価の「特A」を獲得!
丹精込めた「伊賀コシヒカリ」
「伊賀コシヒカリ」が日本穀物検定協会の令和4年産米の食味ランキングで「特A」を獲得しました。温暖化で米作りが難しくなる中、土壌診断に基づく土づくりや、肥料の管理、適期刈取など、丹精込めた米作りが地道に続けられ、4年ぶりに「特A」に返り咲き!その間、ドローンによる生育診断など新たなチャレンジも行われてきました。
もちろん、伊賀地域の豊かな風土が、米作りに重要な役割を果たしています。水田には、淀川水系の源流域にある山々から流れ出る清らかでミネラル豊富な水、そして、肥料分や水分を保つ粘土質の土壌が欠かせません。
実は、400万年前、古琵琶湖と呼ばれるかつての琵琶湖が伊賀地域にあって、その後、琵琶湖は北へ移動していったんだそう。そのため、伊賀地域には、ミネラル豊富な粘土質の土壌(古琵琶湖層)が広がっているのです。
盆地特有の昼夜の寒暖差も効果的。夏の温度が高い日中に光合成でたっぷりでんぷんをつくり、涼しくなる夜にしっかりと稲穂へと蓄えます。
このようにして、味・香り・粘りの三拍子がそろったおいしい「伊賀米」が育まれています。
「広報なばり」2023年4月号掲載(p15/16)