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皆さんからの"期待”を、世界中からの「来たい」に!

22歳で赤目滝水族館の館長に就任した朝田光祐さん

日本サンショウウオセンターの飼育主任を経て、赤目滝水族館館長に就任した朝田さん

【朝田さん】大阪の専門学校で水生生物について学んでいたころ、「日本サンショウウオセンター」の飼育員として誘われたことも。何度か断っていましたが、昨年1月、初めて赤目渓谷へ。壮大な滝、透明感のある水、奥まで続く遊歩道――。一気に魅了されました。でも、冬で人はいないし、渓谷入口に古びた施設…。ここは、伸びしろがすごい!チャレンジしたい!そう直感し、毎週月曜、学校終わりに飼育ボランティアとして赤目に通うようになりました。

赤目四十八滝には大小さまざまな滝があり、約4kmの遊歩道で楽しめる

今は、人に恵まれ、水族館の仕事に没頭中です。オープンまでの1カ月ほどで、生き物の採取や改装をやり遂げられたのはスタッフみんなのおかげ。水族館プロデューサーの中村元さんに教わることも多いです。また、館内で放映中の渓谷のドローン映像や水族館グッズのデザインは、それぞれ知人に快く提供いただきました。そして、渓谷保勝会で最年少の私を、館長という日の当たるポジションにつけてくれたのもすごく感謝しています。

赤目四十八滝渓谷保勝会では、朝田さんなど若い人材が活躍している(渓谷内で)

中学生のころ、洋楽がきっかけで海外にあこがれ、留学。親元を離れ、「頼れるのは自分だけ」という環境で何とかやり抜けたことが、自信につながっています。帰国して始めた芸能活動では、メディアと付き合う術も学びました。今につながる経験を総動員させ、さらに自分を高めながら、皆さんの期待に応えていきたい。そして、世界中に赤目の渓谷や生き物のすばらしさを伝えていきたいですね。

泥からにょきっと顔を出すタウナギなどユニークな展示も。
「私に声をかけていただいたら、解説しますよ」と朝田さん
水族館に展示する生き物を赤目の里山などで採取。テレビ局の密着取材も受けた

PROFILE

あさだ・こうすけ ● 東大阪市出身。中学生のころ、ニュージーランドに留学。高校途中で帰国し、芸能活動を始める。コロナ禍で仕事が減る中、幼いころから好きだった生物の専門学校へ。日本サンショウウオセンター飼育主任を経て、22歳で赤目滝水族館館長に就任した

赤目渓谷の大日滝に打たれる朝田さん。赤目の自然を満喫中だ




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