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ハートでレスキュー!

女性消防分団員 水野 幸子 さん

 医者じゃない私でも命を救うことができるんだ!

消防団の活動で胸骨圧迫やAEDの使い方を学び、すごく興味がわいてきて。もっと深く知りたくなり、今では医療従事者などが受講する専門的な講座にも自ら足を運んでいます。

 実は心臓突然死によって年間約7.9万人もの人が亡くなっていて、交通事故で亡くなる人のなんと20倍以上。いつどこで誰が心臓突然死になってもおかしくありません。突然、心臓が止まったとき、命を救うことができるのは、その場にいる人なんですよね。 胸骨圧迫とAEDの使い方は、難しいことじゃなくて、講習を受ければ誰でもできること。だからこそ、たくさんの人に救命講習を受けてもらいたいと思っています。

 救命講習会の参加者に受講した理由を聞くと「自分の子どもに何かあったときのため」「子どもが痙攣(けいれん)になったときに何もできなくて」など子どもを守りたいという保護者の声が多くて。私も子どもを持つ親だからその気持ちがすごく分かるので、救命講習をもっと広めないと!もっとたくさんの人に知ってもらわないと!そんな気持ちが強くなりました。

そこにAEDがあれば、そこに助けようとする人がいれば、助かる命があります。写真は、短時間で子どもでも分かりやすく学べる救命講習「PUSH」で使用するツール

 「PUSH」という短時間で楽しく学べる救命講習に出会い、これだ!って思いました。すぐにインストラクターの資格を取得。3カ月後には、市内で親子を集めて講習会を開いていました。

「PUSH」を使った救命講習。子どもたちと一緒に楽しんで取り組める

 今後は、小中学生や家族向けなど、ターゲットに合わせた内容の救命講習をしたいと考えています。いざという時、一歩踏み出せる勇気(ハート)を持って、倒れた人をレスキューする、そんな行動に移すことができる人を1人でも増やしていきたいな。

「広報なばり」2024年1月号掲載


PROFILE

名張市消防団国津分団に所属。多くの人に救命講習を伝えたいと、ハートの形をした小さなクッションなど簡単な道具とアニメ動画を使って、短時間で子どもでも分かりやすく学べる救命講習「PUSH」のインストラクターの資格をもつ。


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