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働きざんまい

名張市経済好循環推進協議会 眞鍋栞さん

宝くじで7億円当てても、きっと仕事は続けていく

 「就労支援ってどんな仕事なんやろ?よく分からないけど、やってみよう」。怖いもの知らずの性格で飛び込んだのが5年前。市が国の交付金を受けてつくった協議会は、自分の思いを形にしていける職場でした。
 2人目の子どもを出産後、以前働いていた職場への復帰を試みましたが、どこの保育園もいっぱい…。「家庭で育児をしながら、自分のもつスキルを生かした『在宅ワーク』ができればな」と思いました。本当は保育園が増えればいいのですが、すぐに解決できる問題ではないですよね。そうした中、協議会では、在宅ワークに生かせるチラシや動画の製作、ハンドメイドなどの技術を磨ける講座を企画し、子育て中の人の「働く」を応援しています。
 今まで経験してこなかった「企画」という仕事は、すごく魅力的でした。印象的なのは、おしどり夫婦で有名な放送作家の野々村友紀子さんとお笑い芸人の二丁拳銃さんの対談企画。家庭での男女の役割分担を見直してもらおうと考え、出演交渉から送迎までいろいろこなしました。働くことは大変だけど、人と人とのつながりを生み、自分を成長させてくれます。仕事の喜びや楽しみを味わってしまったので、何とかして育児と仕事を両立させたい。宝くじで7億円を当てても、きっと仕事は続けていくんだろうなと思います。

個人事業主として新たなチャレンジ

 仕事で視野が広がり、人生が豊かになる―。そんな経験を、多くのママさんにしていってもらいたいんです。特に、女性は育児や家事に縛られ、自分のしたいこと、特に仕事を我慢することが多いですよね。
 協議会の講座を受講して技術力が身についてきた人や、仕事を紹介させていただける事業所も増えてきました。SNSの更新代行、ネットショップの運営、HPの作成など、在宅ワークの業務は多岐にわたります。いずれも納期や品質を守らなければならず、発注・受注の間に立つのは、大変なこと。でも、協議会による事業は今年度で一旦終了となり、「事業終了とともに、こうした関係を終わらせてしまえないな」という気持ちになりました。今の仕事で出会った講師や受講者、事業所の皆さんに助けていただきながら、今度は、個人事業主としてチャレンジしていきますよ。

「広報なばり」2022年1月号掲載


Profile

市産業チャレンジ支援協議会で2年間、市経済好循環推進協議会で3年間の計5年間、子育て中の人の就労支援に携わる。数々のセミナーを企画し、150人以上のママさんを就労に結び付けた。ここでの経験や人脈を生かし、働くママさんを応援する個人事業主になった3児の母

現在(2024年)は、名張市事業承継人材マッチング支援協議会(フミダス)の業務に携わる


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