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なばる宣士 知ってだあこ隊

地域おこし協力隊 長谷川 幸太郎さん
ラジオ番組「名張(なば)れ!コータロー!」の撮影の様子

ディープな名張を満喫中

 2021年の4月、子育ては地方でとの思いで、東京から名張へ。妻とともに「地域おこし協力隊」として着任しました。「地域おこし協力隊」と言っても「なにをするの?」となるので、通称を「なばる宣士 知ってだあこ隊」としました。「なばる」とは「名を張る」ということ。「自分たちのまちを誇りをもって紹介していこう」という思いを込めました。
 名張へ来てまだ1年も経っていませんが、地域の人は、子どもたちをすごくかわいがってくれて、まるで親戚のおじちゃんやおばちゃんのよう。市内のカフェは、地元野菜をふんだんに使った料理がリーズナブルで、素晴らしい景色もマッチしてレベルが高い。それに、地元の人が集う小さな居酒屋を訪れたり、まちのことなら何でも知っている生き字引のような人と出会ったりと、ディープな名張も満喫中です。

得意なこと・好きなことを生かして、まちを元気に

 とにかくアニメが大好き。大学卒業後は、アニメキャラクターグッズの販売店舗運営やイベントを企画する会社に就職。仕事では、ファンが愛するキャラクターを、まずは自分が好きにならないと商品は売れないし、長続きしないことを学びました。例えば、「アニメのキャラクターは呼び捨てにしない」が鉄則。在庫のキャラクターグッズの箱に「〇〇くん」と書いていると、これを見たファンがツイッターに投稿。「キャラクターがすごく大切にされている」と広まりました。このことは、まちづくりにも通じることかもしれません。 

 名張は、立地や歴史、市街地や自然の雰囲気など、ほかのまちに比べて、それぞれの平均点は高いのですが、統一的なイメージが無いのか、つかみどころがない。だから、「名張には何もない」という人が多いのかも。まずは、名張の人に、もっと名張を好きになってもらう。そして、外に向けて名張を自慢してもらえるよう、観光客や移住者はもちろん、名張の人にも名張を知ってもらう活動を大切にしていきたいですね。 
 そのうえで、一人ひとりが得意とすること、好きなことを生かして、まちの活性化に結び付けていける、そんな流れをつくっていけたらいいな。私の場合、市内の空き家を活用して、前職の知識や経験、人脈を生かしたアニメグッズ販売ができれば。それに、まちの人にいろんなことを教わりながら、移住希望者とまちの人をつないだり、移住者の視点から名張の魅力を発信できる場所もつくっていきたいと考えています。

「広報なばり」2022年1月号掲載

Profile 長谷川 幸太郎さん

山口県出身。妻の未紗さんとともに、地域活性化に取り組む「地域おこし協力隊」として2021年4月着任。前職は、アニメの店舗運営やイベント企画業務。地域おこし協力隊の任期は2024年3月まで

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