見出し画像

ロボットしか勝たん!

近畿大学工業高等専門学校 ロボット技術部 5年生
田中 健太 さん(左)
仲谷 忠洋 さん(中央)
坂東 新太 さん(右)

※取材当時

 「高専生の甲子園」ともいわれる全国大会出場が決まったときは、喜びよりも驚きが先行しました。まさか出られると思っていなかったので、手に持った学校名のプラカードを思わず二度見。控室に戻ってやっと実感がわいてきて、泣きながら喜びを噛みしめました。

思わず二度見したという学校名のプラカードと

 ロボット製作の魅力は、担当分野の違う人たちで1つのロボットを作り上げていくワクワク感と、完成したときの達成感。もちろんうまくいかないことも日常茶飯事で、今回のロボットも、実は製作開始2カ月で一度白紙に戻ったんです。チームで話し合いながら、試行錯誤して完成させました。

キリン型のロボット「moggy」で、障害物を乗り越えてフルーツを収穫するミッションに挑んだ

 学校生活は授業とロボット製作しかしていなかった気がします。いつも頭の片隅ではロボットのことを考えていたし、大会前の追い込みの時には毎日夜遅くまで部室で活動していました。ロボットには、それだけ夢中になれる魅力があるんです。

ロボットに夢中

 僕たちは先輩からの引継ぎが少なくて苦労したので、後輩には僕たちの持つ知識や経験をしっかり残していこうとしています。先輩後輩の間に壁があるとスムーズに知識を引き継げないと思うので、フラットな関係で気軽に相談できるような環境づくりをしてきました。先輩後輩関係なく仲が良いところは、ロボット技術部の強みです。
 ロボット技術部の夢は全国大会でロボコン大賞を獲ることですが、文化祭で子どもたちにロボットの操縦体験をしてもらった時にすごく楽しんでもらえたので、後輩には地域のお祭りなどにもどんどん参加していってほしいですね。僕たちはこの春で卒部ですが、部がもっと盛り上がっていくようにこれからも関わっていきます。

「広報なばり」2024年1月号掲載


PROFILE

2023年11月開催の「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2023」で、17年ぶりの全国大会出場を決めたチームのメンバー。キリン型のロボット「moggy」で、障害物を乗り越えてフルーツを収穫するミッションに挑み、特別賞を獲得した。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!