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運命の場所

地域おこし協力隊 川崎 智哉 さん 

 南三陸町へ行ったのは高校1年生のころ。東日本大震災から、5年ほど経っていました。ボランティアとして漁師の手伝いをしながら地域の皆さんと話をしましたが、まだまだ復興できていない状況を目の当たりに。メディアでは知りえなかった被災地の現状を知って、驚いたものです。以来、将来は地域活性化に貢献したいと思うようになっていきました。

 大学生のころは、東京の商店街の人たちと一緒にイベントを作り上げてまちを盛り上げたり、長野の竹あかりイベントに参加したりと、さまざまな経験をさせていただきました。ただ楽しむというよりは、「事業者やボランティア、行政など多様な主体がメリットを見出していくにはどうすればよいか」など、催しの運営手法や継続方法を学ぶ場としていきました。

 卒業後は、コロナ禍で観光関連の就職が難しいこともあって、化粧品メーカーに就職。その間も、「SDGsを地域活性化と結び付けられないか」などと考えていた矢先、「竹あかりSDGsプロジェクト」の「地域ビジネスパートナー」募集を知ったんです。もう運命的でしたね。

 赤目地域の皆さんに温かく受け入れていただき、現在は、竹あかりワークショップなどをお手伝い。今後は、竹を活用した体験型エコツアーの企画・運営、竹の土産物開発など、持続可能なビジネスに結び付けていきたい。いずれは自分の店も構えたいですね。「行動力の伴わない想像力は意味がない」がモットー。目標を持って一緒に取り組んでいける多くのつながりをつくりながら、突き進んでいきます。名張に来ることができて、今すごく幸せです。

「広報なばり」2023年1月号掲載
※写真右は赤目まちづくり委員会会長の藤村純子さん、左は副会長の坂上正佳さん

PROFILE

横浜出身の24歳(2023年当時)。東京の大学で経営学を専攻し、観光やイベントの企画運営を学ぶ。1年半ほど化粧品メーカーに勤務した後、2022年10月に「地域おこし協力隊」として名張へ。「地域ビジネスサポーター」として、赤目地域の「竹あかりSDGsプロジェクト」や赤目四十八滝の「幽玄の竹あかり」に関わりながら、観光振興に取り組んでいく。

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